裁判・労基署・あっせんの違い

―― 状況に合った解決方法を選ぶために

労働トラブルに直面したとき、
「裁判」「労働基準監督署」「あっせん」といった言葉を耳にすることがあります。

どれが正解、という話ではありません。
それぞれ、向いている状況や覚悟の重さが違うだけです。

まずは全体を、シンプルに比べてみましょう。

3つの方法を比べてみる
⚖️
裁判 白黒をはっきりさせたい人向け
  • 法的な判断で結論を出す
  • 勝ち負けが明確になる
  • 時間・費用・精神的負担は大きめ
  • 関係は基本的に終わる
「納得よりも、決着を重視したい」そんなときの選択肢です。
🏛️
労働基準監督署 法令違反の是正を求めたい人向け
  • 残業代未払いなど、法律違反が明確なケース
  • 是正指導が中心
  • 個別の感情や関係性の調整は行わない
  • 直接的な解決に結びつかないこともある
「違反があるかどうか」を確認したい場合に向いています。
🤝
あっせん 話し合いで整理して終えたい人向け
  • 中立的な場での話し合い
  • 勝ち負けを決めない
  • 比較的短期間で進む
  • 合意による解決を目指す
「できれば穏やかに整理して前に進みたい」そう感じている人に適した制度です。
どれを選ぶべきか迷ったときは

次のような視点で考えてみてください。

今の自分が何を一番望んでいるかで、
選ぶ手段は変わります。

特定社会保険労務士が関われる場面

特定社会保険労務士は、
裁判のように「争う場」の代理人ではありません。

あっせんの場面で、

そうした準備と整理の部分を担います。

補足

「裁判までは考えていない」
「労基署に行くほどなのか分からない」

そう感じている段階でも、
まずは状況を整理することで、
適切な選択肢が見えてくることがあります。